SINAPSのメンバー紹介第2弾!~初代代表 岩切秀一さん~

SINAPS広報局が送るメンバー紹介では、前身団体である、任意団体SINAPSを設立した、岩切秀一さんにお話しを伺いました。

では、まずは自己紹介をお願いします。

岩切秀一です。大阪大学の理学部物理学科を卒業し、そのまま博士課程まで進学しました。今は最終学年(博士3年生)で、研究者になることを目指しています。
もともとは理系というより文系の学生でしたが、高校2年生のころから、自分で数学や理科の問題を作って解くのを楽しく感じるようになりました。その延長で、大学に入ってからも学んだことを組み合わせて、自由研究のようなことをやり、その流れでサイエンス・インカレにも出場しました。

なぜ、SINAPSを設立したのでしょうか。

初めてサイエンス・インカレに出場したのは、第3回大会の時(2014年)でした。当時は、会場や来場者の雰囲気に圧倒されつつも、同世代で自主的に研究をしている人たちと話し合うことを非常に楽しく感じました。その後、第4回大会にも出場したことで、さらに友達関係が深く、広くなり、「インカレだけでなく、年に何度も会ったり、日常的に研究アイデアや質問をしたりできるようになりたい」と思ったことがきっかけです。当時のサイエンス・インカレ事務局の方々や文科省の方に相談したところ、後押しして下さり、SINAPSの設立へとつながっていきました。

SINAPS設立当時の団体ロゴ

SINAPSではどのような活動をしましたか?

設立当初は、当時の立ち上げメンバーと週に何度もしたり会ったりして、どういった具体的な活動を行うかを考えるところから始まりました(そもそもSINAPSという名前すらありませんでした!)。その中で生まれたアイデアの一つが、SINAPS Jamboree1)です。これを思いついたのは、第4回大会の直後、2015年の春頃でした。インカレで仲良くなった近畿圏の学生同士で小さな研究会を開いたところ、予想以上に盛り上がったのです。その後は、こういう会を、もっと全国的に広げることはできないだろうかと考え始め、企画発案に至りました。また、サイエンス・インカレの大会そのものをOBOGの立場でサポートする取り組みとして、サイエンス・インカレ・アンバサダー(SIA)2)を立ち上げるというアイデアも生まれました。

1)SINAPS Jamboree:SINAPSが主催している研究発表会で、一社)学生自主研究推進機構(SINAPS)となった今でも、全国各地で、「研究発表会:Jamboree」として継続して開催しています。


2)サイエンス・インカレ・アンバサダー(SIA):Jamboree同様、現在でも活動をしています。

サイエンス・インカレではどのような発表をしましたか?

私は大学で物理学を学ぶうちに、物体の位置や速度がランダムに変動する「ゆらぎ」という現象に興味を持ちました。第3回サイエンス・インカレでは、ポリマー分子が水溶液中で見せる「形のゆらぎ」を、第4回では原子核の「スピン(自転)のゆらぎ」を研究して発表しました。

最後に、自主研究に興味のある学生にひとことお願いします。

思ったことは、やってみる。というのが私の信条です。

インカレに挑戦したときも現在も、本命の研究以外にも年10以上のサブテーマに取り組み続けています。コツは、いきなり完璧を目指さず、トライアンドエラーを早く・多く回すことです。同時に、冷静に現状を整理する作戦会議のような時間をこまめに持ちます。その中で発表できそうなアイデアを絞り、まずは「インカレに出す」と決めてしまってから、時間を投入して伸ばしていけばよいと思います。

私のHPになります。今後、日々の自主研究の模様をアップしていく予定ですので、ぜひ私のHPもご覧ください。

https://sites.google.com/view/shuichi-iwakiri


いかがだったでしょうか。メンバー紹介第2弾では、初代代表の岩切秀一さんにインタビューをしました。
第3弾では、任意団体SINAPSの2代目代表を務めた、生田遥さんにお話しをお伺いします。
第3弾も楽しみにしていてください。

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