SINAPSのメンバー紹介第4弾!~2019年度副理事長 東野利貴さん~

 SINAPS広報局が送るメンバー紹介、第4弾です。今回は、2019年度副理事長の東野利貴さんにお話を伺いました。

まずは、自己紹介をお願いします。

 一般社団法人学生自主研究推進機構(SINAPS)の2019年度 副理事長の東野利貴です。高校(中学)は、大阪の大阪学芸中等教育学校を卒業して、大学は、和歌山大学 システム工学部を卒業しました。大学院は、前期博士課程が、和歌山大学大学院に進学して、その後,博士後期課程で、大阪大学大学院に進学し、現在在学中です。

サイエンス・インカレではどのような発表をしましたか?

 第4回サイエンス・インカレ出場
 発表題目:ウェアラブル脳波計を用いた VR(Virtual Reality) の操作の実現に関する研究

 1ch(1カ所測定できるもの)のみ測定できる安価なウェアラブル脳波計(2.5万円程度)を用いて、VR(Virtual Reality)環境内のコンテンツを操作しようという研究です。VR(Virtual Reality)環境も3Dプロジェクタに3Dメガネを掛けて、オリジナルの透過スクリーンに宇宙空間の映像を投影して、その映像のアングルを脳波で操作するといったものでした。操作は、アングルの前後のみで、前後移動の意思で操作することは難しく、脳波から集中度を測定して、集中すれば前方移動、リラックスすれば後方移動するといった仕組みでした。最初はそれでも操作は難しいですが、何時間もトレーニングを重ねることでほぼ意思に近いレベルで操作できるようになります。

SINAPSと関わるきっかけは何だったのでしょうか?

 私が関わり始めた時点では、すでにSINAPS(当時任意団体)は活動を始めていました。サイエンス・インカレで学生の視点から活動を行っているサイエンス・インカレ・アンバサダーという活動があり、第6回サイエンス・インカレの開催時にメールで募集があったので、私はそれに応募して、第6回サイエンス・インカレ・アンバサダーとして活動して、そこでSINAPSという組織を知りました。サイエンス・インカレ・アンバサダーに参加している人たちは、ほとんどがSINAPSに所属していたようだったので。その後、それをきっかけとして、SINAPSが開催しているJamboree(自主研究発表会・イベント)に参加して、SINAPSのことを知っていったという感じでした。

自主研究を始めるきっかけは何だったのでしょうか?

 自主研究に取り組み始めたのは、大学1年生のときからでした。
 私は、大学は入学した瞬間から研究が始まると思っていたのですが、入学して知ったのは、研究らしい研究が始まるのは、学部3年生や4年生ぐらいからだと知りました。高校生のときから、脳波を利用したBMI(Brain Machine Interface)の研究に興味をもって、大学に進学したので少し残念でした。
 ただ、入学した和歌山大学には、自主演習という制度があって、申請して、成果が出れば単位も認定される仕組みがあることを教えてもらい、資金提供も大学から得られるということで、それを活用して自主演習というか、自主研究を始めました。
 そして、このBMIというか脳波の研究は、機材も必要になってくるので、さらに大きな資金が必要になりました。そこで、和歌山大学 学生自主創造科学センター(現:協働教育センター)で、自主演習プロジェクト制度(現:クリエプロジェクト制度)があることも紹介されたので、研究テーマを審査員の先生方の前でプレゼンテーションして、資金と活動場所を得ることができ、自主研究をより進めることができました。
 研究を進めて、学部3年生ぐらいに研究成果がまとまってきたので、第4回サイエンス・インカレにエントリーして、発表を行ったという経緯になります。それ以降も、研究を進めていたので、学会で小さな賞をいただいたり、コンテストで賞をいただいたり、過去3回程度ですが、テレビ出演の機会もいただきました。

(自主)研究を始める・進めるコツというものは何かありますか?

 私は、かなりの飽き性なので、1つのことをずっと続けることが苦手です(笑) テレビゲームとか買うこともあるのですが、買って1・2日でクリアしないともう2度とやらないとか平気であるぐらい飽き性です。
 飽き性なのですが、それゆえに多趣味になりました。趣味に至らなくても、いろいろなことに、きっかけがあれば取り組むようにしてきました。チャンスという石はたくさん転がっていて、それを拾うかどうかは本人次第とよく言われますが、できるだけ拾ってきたつもりです。拾った結果、成功したことも失敗したこともありますが。
 新しいモノは結構好きなので、最新の情報とかは積極的に仕入れるようにしています。最新の技術とかですね。可能なレベルなら実際に触ってみることもします。それが研究に直結しているかは分からないのですが、知識の引き出しというか、経験の引き出しを増やすことで、研究のアイデアとか手法のアイデアとかそういったことが浮かんできやすいと思っています。なので、たくさんいろんなことを経験することでしょうか。

最後に、自主研究に興味のある学生さんにひとことお願いします。

 自主研究という堅苦しい名前にびっくりしないで、興味のあるところ、やってみようかな、面白そうかなというところから取り組んでみたり、手を出してみてください。やっているうちにこんなことができるようになったらいいな・・・、なぜこのようになるのだろう? とかさまざまな展望や疑問がわいてくると思います。それを実現したり、実現のための方法を考えたりすると思います。もしかしたら検証・実験することもあるでしょう。もうそれでじゅうぶん研究になっています。なので、気負いせずに気軽に取り組んでみてはどうでしょうか。


いかがだったでしょうか。メンバー紹介第4弾では、2019年度副理事長の東野利貴さんにインタビューをしました。

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